ロケ候補地詳細
甘強酒造 旧本社・工場・住宅主屋・土蔵
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ロケ地詳細データ
- 名称
- 甘強酒造 旧本社・工場・住宅主屋・土蔵
- 読み仮名
- かんきょうしゅぞう
- 住所
- 愛知県海部郡蟹江町城4丁目1
- 概要
- 黒味醂、名古屋正宗、四天王などの清酒製造で知られる甘強酒造株式会社。
その旧本社事務所、工場、土蔵、家屋は国の登録有形文化財に指定されている。
蟹江町の中心を流れる蟹江川の左岸に位置し、蟹江町の旧市街地の中心に位置している。
甘強酒造では、蟹江川の水運を利用して原材料や製品の運搬を行っていたため、社屋やそれ以前に会社の事務所を置いていた住宅棟のいずれもが、川側に正面の入口を設け、川からのアクセスが容易になるように配置されている。
旧本社事務所は、鉄筋コンクリート造3階建で、外壁にタイルが貼られている。
建物の1階は倉庫、2階には玄関や応接室、事務室、3階には和室と応接室が設けられている。
2階の東側には、隣接する住宅の2階に通じる渡廊下が設けられている。
旧本社事務所には、屋上があり、さらに塔屋がついている。
屋上から塔屋の屋根にも上れるように階段が設けられ、社屋前の蟹江川に設けられた船着場や蟹江川全体を見渡す場として使用されたと思われる。
住宅は、木造2階建で、大正12年(1923)の竣工と伝えられ、その後、昭和12年(1937)の旧本社事務所の新築に合わせて、2階の洋間や渡り廊下とともに改造された。
この住宅の小屋組は、日本の伝統的な和小屋であるが、東側に1ヶ所のみトラスが使われている。
住宅の東側には、この住宅と一緒に建てられた土蔵があり、住宅の廊下から土蔵に入るように配置されている。
工場は、住宅に隣接する場所に、明治10年(1877)頃建てられた建物を使いながら、明治時代半ばに二度の増改築をおこなった後、明治39年(1906)から大正2年(1913)にかけて、南東部分と南側部分の増築を大規模に繰り返し、現在の規模と配置になった。
工場の南西角にある煉瓦造の壁は、明治39年の増築時に造られたもので、工場内部の断熱効果を確保するために建てられたとされる。
旧本社事務所(きゅうほんしゃじむしょ)
蟹江川に西面して建つ。南北に細長い台形平面のRC造3階建塔屋付であるが、堤防際のため、西面は2階建外観になる。
窓は縦長の上げ下げ窓、外壁はスクラッチタイル張、頂部はコーニスを廻し、玄関はテラコッタ飾りで縁取る。地方における事務所建築の好事例。
工場(こうじょう)
敷地東にコの字型平面で建つ。北辺が古く、次に西辺が増築、これより東に延びた南辺が増築、現在の形となった。
土蔵造2階建を基本とするが、一部煉瓦壁を用い、外壁の高い位置に窓を整然と並べる。
伝統産業の発展過程を示す施設で、独特の景観を創っている。
住宅主屋(じゅうたくしゅおく)
社屋と工場の間にある2階建の和風住宅。東西棟の入母屋造、桟瓦葺、西面に玄関を設けた妻入で、東面に茶室を接続し、北辺が増築部である。
良材を用い、洗練された書院造風を基調としつつ、2階の洋室や開放的な開口部を設け、当時の住宅の有様を示している。
住宅土蔵(じゅうたくどぞう)
主屋の南東隅にあり、蔵前は主屋と接続している。土蔵造2階建、南北棟の切妻造、桟瓦葺で、1階西面に観音開扉を設け、東面の窓には庇を架ける。
外壁は黒漆喰塗、頂部に鉢巻を廻す。小屋は登梁式とし、垂木を用いずに厚板を載せる。堅牢なつくりになる土蔵。
- カテゴリ
- 国宝・重要文化財
担当フィルムコミッション
- 住所
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〒497-8601
愛知県海部郡蟹江町学戸三丁目1番地
蟹江町役場ふるさと振興課内
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